11/21福岡つらつらレポート①

2015年11月21日~23日に、情報デザイン研究会の有志4人で福岡へ行ってきました。

 

21日:九州産業大学において、リアルタイムドキュメンテーションWS参加(講師役である常葉大学含め3校合同!)

22日:UX JAPAN FORUM 2015 in Fukuoka参加

23日:福岡観光

 

という予定。

21日と22日の内容で分けて記事を書こう……と思ったのですが、WS前日までの話だけで5000字と長くなってしまいましたwww。

基本的には常葉大学と成安造形大学と少しだけ九州産業大学の皆さんに関するお話です。

あくまで、私個人、情デ研が反省するために書きました。後輩にも私たち4年が悩んでいたのを知ってほしい。

常葉・九産大の皆さんは忘れたいことかもしれない&淡々と書いているため尊敬している点を欠いて書いている(次の記事に書きます)ので、そのことをご了承ください。

(私をきらいになっても情報デザイン研究会はきらいにならないでください)

 

 

福岡つらつらレポート①(11/21)

 

WSが開かれるまでの歯がゆい想い

私たち成安造形大学情報デザイン研究会が11/21のリアルタイムドキュメンテーションWS参加にいたるまでの流れは以下の通りです↓

① 浅野先生からUX JAPAN FORUM 2015 in Fukuoka、それに伴って開かれる「常葉大学によるリアルタイムドキュメンテーションWSin九州産業大学」のお誘いをいただく

② 情報デザイン研究会に求められること、WSでの役割、企画について研究会4年メンバーで考える

常葉大学の福士さんと情デ研4年でスカイプ会議(3校での話し合いを提案、決定)

④ 10/22  3大学でスカイプ会議

 (私たちの意見は理解されるが行動に移してもらえるほど響かない

 →元気をなくす。見守ることに)

⑤11/2先生方の助言を受けた常葉大学がWSの企画を練り直し開始の予告が来る

⑥11/17常葉大学から企画修正案が届く。

九産大がどこまで把握しているのか、またどう反応するのか心配しながら21日福岡へ向かう。

 

振り返って私が真っ先に思ったことは「結局、私たちの声だけでは、常葉大学の2人はもちろん、九州産業大学の学生達に大胆な行動を起こさせることは不可能だったんだ!」ということ。

3校での会議を実現させて話し合いも設けましたが、2校の学生にとって私たちの言葉の浸透率は低い。実は、結果的に常葉に衝撃を走らせ考え方を浸透させたのは浅野先生です。私たちが何日間かかけて訴えかけたことを、先生はたったの数十分の状況説明で常葉を目覚めさせました。先生曰く「あしたのジョー、青山くんこんにゃく戦法作戦」だったらしいです。ジョー羨ましいな!

 

いやぁ、伝える言葉も重要ですが、信頼(影響)度の高い人が伝えることも重要なんだとよく分かりました。

(そういえば過去に似た様子を見たことがある。

ある1つのプロジェクトに関わる3者(社)がいました。某会社の社長さんがある社会人に対して怒っていて、それを会社は異なりますが立場的に上司のような存在の人に「こんなことがあったんです」と淡々と説明していらっしゃいました。告げ口みたいだなと思いましたが、実は波風が立ちにくく、相手に冷静に言葉を理解させる一番効果的な方法。直接言うと防衛本能?が理解を邪魔するのかなあ。その社長さんはビジネスでやっていることが小学校と変わらないとおっしゃっていて、なるほどなあと思いました。そしてどんなに難しいことでも聞く相手のことを考えてわかりやすく説明できる方でした。私はその方の力になれず、頭が良すぎて怖くて全くお話できませんでしたが、時間が経った今、実は人としてとても尊敬しています。)

 

他にも、ある男性の友達に、彼と付き合いたい(結婚したい)から彼に私のこと褒めておいてと女性が頼むとか、よくある話?にもこれが当てはまりそうです。

 

 

①で浅野先生から情報をいただいて、当時の段階では「常葉大学九州産業大学経済学部の学生に常葉のやってきたRTDの手法を教える」一方的なものだったので、②で考えた私たちの役割は「第3者として介入して、3校それぞれが記録の目的と方法を考える、相互作用し合うWS企画へ促すこと」だと考えました。

そして③で常葉の福士さんとスカイプ会議の場で話合いに九産大を含めることを提案して④で実現。

企画の内容と目的を福士さんから説明を受け、それに対して私たちが感想・意見・提案を伝え、話し合いました。

 

3校当初の考え方のズレ(私の勝手なイメージです)

 

常葉

方法とゴール1:21日目のWSで九産大にRTDを紹介→RTDの魅力を広める

方法とゴール2:22日目のUXフォーラムで依頼通りRTDを行う→参加者の振り返りを手助けする?

意識の土台:企画者である自分たちはどうしたらいい?

自分たちの活動に誇りがある。RTDを魅力に思う。先生方にやり方に問題があると指摘されたがどうしたらいいのかわからない。自分たちの活動の改善のヒントを常に求めている。

 

 

成安

ゴール:22日のUXフォーラム参加者が嬉しいと思う記録を行う。(副産物として九産大がRTDを魅力に思う)

方 法:21日は記録の取り方について話合いを行い、各校で作戦を練る→22日に実践。

意識の土台:3校みんなで考えたい

私たちはUX SHIGAというワークショップにおいて参加者を観察することで「最善のゴールを常に考える」「みんなで考える、みんなで動く」など、1つのコトを行う時に良い影響を生む行動のヒントを得てきたので、それらをふまえた考え方を意識していました。また、WS後の研究会メンバーの振り返りにおいて、話し合いをすることで1人が得るよりはるかに大きい気づきを得られる経験をしたので、このことを3校でも行えると思っていました。(自分が見ていないところを他人が見ていたり視点が異なったりするため)

 

 

九産大

ゴール:UXフォーラムの運営を滞りなく進める(常葉大学からWSでRTDを教わる)

方 法:先生の指示待ち?当日までは普段通りに過ごす。(前日のWSでRTDの手法を教えてもらう)

意識の土台:よくわからない。

俺たちは経済学部でRTDをよくわからない。絵もうまくない。もう本当に初心者。だから常葉大学に企画を練ってもらい、それに従う方がありがたい。他の生徒とも熱量の差がある。参加する生徒全員が22日にRTDすることを知っているのか不明。俺たちはフォーラム当日の運営の手伝いに呼ばれているだけだと思っていた。受け身だと言われても……(苦笑)

 

 

それぞれの考え方、ご理解いただけるでしょうか。(常葉・九産大の皆さん覚えていますか?誤解していたら訂正ください)

話し合いでは、WSをする意味、ゴールを再確認しました。おそらく常葉大学のお二人は21日と22日それぞれにゴールを設けていた。だから、21日は22日のために設けられたという風に理解している私たちと話が噛み合わない。九産大のお二人は終始理解が追いついていない印象。そりゃあ混乱しますよね。RTDとか知らない言葉を言われてもわかんない。「記録の取り方をそれぞれの頭で考え話し合いたい」という私たちの想いは届いていたのでしょうか?

 

④の3校のスカイプ会議では私が一部失礼な言い方をしてしまい申し訳ありませんでした荒井さんが失礼だったと連呼してるのは私の言葉に対してだなあと思います。反省しています。でも、伝えた内容は私たち研究会の本音です。

情報デザイン研究会の部長である荒井さんは、すでに作られた企画を壊すことに対してや、情デ研代表として3校の友好関係にひびが入らないように、始めから企画者である常葉大学に対して遠慮気味で、研究会メンバー同士だと「この方法のほうが正しいよね」と話し合っていても相手に話すとなると慎重になっていたので、私があえて強く発言させていただきました。実は④では荒井さんはすでに「見守る」姿勢で、企画はそのままでいい、ただ「記録をとる目的について話し合いの時間を作ってもらえると嬉しいよね」と考えていました。

しかし、私は意見を言うことを我慢できませんでした。それまで何のために情デメンバーであーだこーだ悩んだと思ってるの。たしかに、どういう伝え方をしたらいいか話合った結果、最も効果的な言い方が決まらなかった。でも、私たちが正しいと思った「3校それぞれが考える」という提案すらしなくていいと部長は思っているの?九産大に対して「こういう道もあると思う」と伝えちゃだめなの?私はだいぶイライラしていましたw

 

そうして想いをぶつけましたが、理解はしてもらえました。最終的に、

「理想はわかるけれども、22日のRTDは成功させなきゃだめなんです。なぜなら運営側からRTDを頼まれているから。」

「熱量も3校で差が大きいですよね。」

「でも3校で記録の目的について話合うのはいいですよね。企画修正しましょうよ!」という決定に。

 

私たちとしては新しいゴールに目を配るけれども道を作れないでいるように見えました。

正直私は歯がゆい気持ちでしたが、皆で大草先生とも話して、長い目で考えようということで落ち着きました。

それ以降、成安造形大学が企画に物申すようなことはなくなりました。

 

 

しかし、⑥で修正企画案が届いた時にまた何とも言えない気持ちになりました。企画書には、

22日の予想

常葉(グラフィックレコーディング):福士・広沢がセッションを交互に担当

九産大(リアルタイムドキュメンテーション):森田先生に一任します

 

と書いてありました。

福士さん曰く「森田先生に一任する=22日に九産大がRTDをするかは任せるという意味です」

なるほどー……えっ!?九産大の学生が22日にRTDをすることは絶対じゃないのかー!

22日のRTD実践で、九産大のRTDを成功させることもお願いさせられているんだと思っていました。

 

22日に常葉と同じ方法で記録の取り方をした場合、差がつくのは想像でき、九産大は恥を書いてRTDを魅力に思えない考え方になる可能性はないのかな?UXフォーラム参加者も「?」とした顔をするのが目に浮かぶ……。おそらく福士さんたちもそう考えて実行するかどうかは本人達に任せた……。実際の九産大の方々は簡単にはへこたれない精神の持ち主ばかりでしたが、常葉大学のお二人は九産大の皆さんがどういう風に感じ、行動してくれると思っていたんだろう。

 

そうだ、私たちは九産大の皆さんの味方になろう。

きっと明日RTDをすることから知らない。まずは今の状況を理解してもらうところからかなあ。

作戦を練るのをお手伝いできるようサポートしたい。

そのためにも振り返りは必要。がんばっていこう。

 

そうして、私たちは21日の福岡でのワークショップに挑みました。

 

 

などなど!21日のWSを迎えるまでに色々なことがあったのです。

結果的に3校それぞれ気づきを得ることができたので「色々あったな~」とまとめて言ってしまいがちですが、特に私はモヤモヤしていたので、覚えている範囲でいいから情報を書き出して「どうして3校が嬉しいWSを事前に考えられなかったのか」「どうしたら最も効果的に想いを届けることができたのか」「どこを私たちは悔やむべきなのか」整理しておきたかったので、長々と、つらつらと書かせていただきました。

 

浅野先生の考えではおそらく常葉大学のお二人に対して、

九産大の皆さんがRTDをしている様子を見せることで、自分たちの姿を客観視させる

九産大の学生ならではの視点と考え方と出会わせて衝撃を与え、自分たちに必要なことに気づく糸口を開く

・RTDの手法に多様性を生ませる(これはご本人がおっしゃっていた)

 

などの目的などがあったのだと思います。

 

常葉大学のお二人はとても真面目で、活動に自信と誇りを持っていて憧れる部分もあるのですが、

企画に介入してきた成安を迷惑・もしくは申し訳ないと思って自分たちだけで考えるのではなく、「成安さんどう思いますか~」ともう少し気楽に情報を共有(相談?)していただきたかったなあと荒井さんと話していました。

でもそれは私たちにまだまだ信頼関係が足りないのが原因。

荒井さんが福士さんと主に連絡をとっていた仲なので、それに比べて信頼関係が薄い私がこんなにつらつら書いてしまって、どう感じていらっしゃるのかとてもこわいです。

この記事は特に、自分が反省をするために3校の行動や感情を思い出して書いているのであって、他校の皆さんを非難したいわけではありません。後出しじゃんけんのように、私たちの考え方が一番正しいと主張したいという思惑はありません。ご理解いただけると幸いです。あくまでも私目線で思い出して、起こったことを書いているつもりです。

もしかしたら常葉の皆さんがもう思い出したくないということを書いているかもしれませんが、私たちと同じく少し振り返るべきことだと判断しました。

せっかくご縁ができたので、常葉大学の皆さん、九産大の皆さん、ぜひ今後も何らかのかたちで関わっていきたいです。

どうぞ成安造形大学情報デザイン研究会をよろしくお願いいたします!

 

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