福岡つらつらレポート②(あえてアバウトなWS環境編)11/21

2015年11月21日~23日に、情報デザイン研究会の有志4人で福岡へ行ってきました。

 

21日:九州産業大学において、リアルタイムドキュメンテーション(RTD)WS参加(講師役である常葉大学含め3校合同!)

22日:UX JAPAN FORUM 2015 in Fukuoka参加

23日:福岡観光

 

という予定。

今回は21日のWSの振り返りをします。

実は九産大の森田先生がブログをとても楽しみにしていらっしゃる様子なのが嬉しく、九産大の皆さんの観察盛りだくさんで!と思いましたが書いていたら環境編になってしまいました。

 

福岡つらつらレポート②(あえてアバウトなWS環境編)11/21

早朝に家を出て、21日朝、新幹線で博多に着きました。九州産業大学のお二人と九産大前駅で合流し、学校へ案内していただきました。今回はなんと特別に寮に2泊させていただくことに。浅野先生には「門限10時までなの?君たちは福岡を楽しむ気がないね~(ニヤリ)」と言われちゃいましたが、深夜にどんな楽しみがあるんだろう?(この間のブラタモリin博多でタモリもニヤリとしてたのを思い出す。女性でも楽しめるものなんでしょうか?笑)気になりますね~!また九州行きたい~大分も長崎も友達の地元である熊本や宮崎も行ってみたい~です。

 

それはさておき、私たち情報デザイン研究会は前回のブログのような過程を経て、「私たちは九産大が明日の作戦を練るサポートをする」ことを心に留め、WS会場である九州産業大学へ向かいました。

ついてすぐに、大学が広く大きいことに感動しながら、私たちも九産大のみなさんや常葉大学の福士さん、広沢さんと一緒に会場準備。お昼ご飯も食べて準備OK。

 

さあ、13時。常葉大学によるリアルタイムドキュメンテーションWSが始まりました。

WSのテーマは「私たちにとって記録する意味とは何か?」です。

 

いい効果をもたらしたと思うこと①

まっさらで柔らかな頭を持っている人がいた

参加者は私たち4人を入れて15名ほど。

経済学部の1~3年生たちらしい。初対面が多いらしく若干よそよそしさあり。

皆、森田先生の授業をとっている生徒で「先生に呼ばれたから来てみた~」という生徒が多いようでした。

グラレコの結果を少し言うと、普段ペルソナ作成?や物事のプロセスを書き出し?ているという3年生チームより、普段SNSを頻繁に見てる普通の女子大生だったり、店舗経営に携わって「こことここを必ずおさえる」というような考えを日々している男子大生の方が構成が大胆で、人も完成したグラレコも楽しそうだなあと思いました。

(各チームのグラレコ観察の気づきは次回の記事に書きます)

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いい効果をもたらしたと思うこと②

大きなプレッシャーがない

まずは各大学の活動紹介!

その途中から浅野先生がいらっしゃいます。浅野先生を知っている常葉と成安はゴクリ……とつばを飲みこんだことでしょう。九州産業大学の参加者のほとんどはおそらく浅野先生の存在自体を知らないので、平然とした様子でした。WS中に落書きものびのびできちゃう☆余裕があっていい感じです。

 

また、WSが始まる直前に九産大の皆さんに「明日RTDをすることを知っていますか?」と質問したところ、案の定知らない人が多かった。

そしてその後、学生の「えっ……」とした顔を見た森田先生がすかさずいらっしゃって

「しても、しなくてもいいよ。自分たちで決めて良い」とおっしゃったので少し安堵した様子に戻る。

そう、大先生や明日RTDすることへの大きなプレッシャーが少ないことで、うまくやらなきゃというような意識を持ちにくい環境にすることができていたのかもしれません。 

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常葉大学の福士さんによるRTDのスライド説明を経て、プロッキーのもち方や線の引き方、そして各自A3用紙に約5分間TEDプレゼンテーションのグラレコ練習。その後に2人5チームで模造紙にグラレコ挑戦することを予告され、そのための計画を立てる時間が与えられました。書きとる情報は先ほどと同じような動画音声とだけ教えられました。(情デ研からは1名のみ参加、やはり参加者として動きながら観察もするのは不可能だと思ったので観察に集中することに変更しました)

 

ガヤガヤガヤ……この実践編の計画時間の間に一気に空間はカオスになりました。

 

各学校の動き

1. 常 葉:浅野先生による状況説明を通した目覚ましが行われる。(喝?)

2. 九産大:誰(個人?複数人?)がどんな話を何分するのか何もわからないからこそ色んな方向から対策を練る

3. 成 安:部屋をうろうろ。九産大の各チームの計画をうかがい、なんで?と問いかける。

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1の浅野先生のによるお話はほとんど私は聞くことができませんでしたが、グラレコ基礎編を終わり実践編を迎える前に常葉の目を覚まさせるための内容だったんだと思います。浅野先生の言葉ではありませんが、広沢さんのブログからも読み取れるように、おそらく「常葉のコトやモノを見る焦点が1つからはずれることなく今日を迎えているため、このままではせっかく九産大の学生が独創的で新鮮なグラレコを見いだしたとしても、その視点に気がつくことができず、こうするのが正解という風に常葉大学がグラレコを教えることになってしまう」という内容だったんだと考えられます。(写真は成安の荒井さんに常葉の2人が相談している様子)

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そうして常葉のお二人が落ち込んでいる一方、ワイワイと九産大の皆さんは各チーム作戦を練っています。

私たち情報デザイン研究会もウロウロと会場を歩き回り、「今はどういう作戦を考えてるんですか?」「それはどうしてですか?」と質問を行います。

 

いい効果をもたらしたと思うこと③

自由度がかなり高い

この実践編、自由度が高すぎてかなり難しかったんじゃないかなあと思います。

タイトルも音声再生時間も聞かされていなかったので

・話し手が何人かわからない(プレゼン?インタビュー?)

・どういう内容なのか予測できない

・話の量がわからないため1枚の紙への収め方が予測できない

状況でした。

まるで無重力空間の中でバットだけ与えられている環境下、360度どこからか猛スピードで飛んでくる複数かもしれないボールを打てと言われているような気持ちだったのではないかと思います。

観察しながら「常葉……なかなかのS」と思っていました(冗談です)

 

以上の3つの環境条件の中、3校の学校の学生が会場をうろうろワイワイしながらWSが行われました。

私たち情報デザイン研究会は九産大が明日の作戦を練るサポートをする」と考えていたので、はじめはグラレコ上手くいくんだろうか……と私は心配していたのですが、今振り返ればグラレコを上手く完成する必要がない回だったんだなあと思いました。そういえばUX SHIGAでも失敗している人の方が学びを得られるという話を聞いていたんだった。

結局、WSの最後に私たちが用意した振り返りシートを用いて2つの机に別れて全員で話合いながら明日どうする?ということを考えましたが、決まらず……。当日の夜中、寮で九産大の皆さんが作戦を練っていたのですが、私たちの出番はありませんでした。気を遣ってくれたのか、頼るのは御免という気持ちだったのか質問しても全く具体的に教えてくれず、私たちは苦笑いするしかなく、先に休ませていただきました。

 

 

各大学の学生を見て思ったこと

九州産業大学

WS中に2年生の前田さんが「やる・やらないって聞かれた場合の俺たちの答えは”やる”なんですよ」と話していたように、九州産業大学の経済学部の皆さんの「とりあえずやる」そして「即行動する」姿勢が身に付いているところがとっても魅力的だと思いました。男性特有の見栄っ張りは原動力になるようにできているのかな?

そして、門限までに戻れないかもしれないというのに「屋台でラーメンを食べたい!」など、その他色々と私たちのワガママに付き合っていただきまして本当にありがとうございました。成安には男子が少ないこともあり、男の子ってこんなに親切だっけ?と話していましたw

私たちは行動する前に悩んじゃう人が多いので、本当に見習わなければならないと反省しました。

 

常葉大学

能力という面で常葉のお二人(福士さん・広沢さん)の素晴らしさを目の当たりにしたのは22日のグラレコをやっている姿を見たときでした。とにかく情報処理時間が速い!!私たちもグラレコを挑戦したことがありましたが、お話が終わるまでに完成させることが全くできなかったことを思い出します。

今回のWSのリフレクションシートに「聞くことと書くことを同時にすることがどれほど難しいか分かった」とコメントがあったように、すぐに身に付くことではないとわかります。

日々練習を繰り返しているからこそ身に付いた力だと思います。本当に尊敬します。

また、「もっと上手くなりたい」「悩んでるんです」「こういうのはどう思いますか」「どうしたらいいんでしょうか」など、自分たちの成長を貪欲に求める姿を見て毎回感心しております。

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以上、情報デザイン研究会においても新入部員歓迎する時に私たちがハッ……と気づきを得るためにWS企画にでも利用できないかな~と思いながらつらつら書きました。グラレコ観察編は次回につづきます!(じれったくてごめんなさい)